
日本三鳴鳥だけど見たことある?
ウグイス
スズメ目ウグイス科ウグイス属ウグイス
日本三鳴鳥はウグイス、オオルリ、コマドリ。とはいえ、オオルリの囀り聞いたことある人・・・いないでしょ。じゃコマドリは? こまどり姉妹は知ってるけど(古!)。ね?唯一聞いたことのあるのがあまりにも有名なフレーズ「ホーホケキョ」のウグイスですよ。誰でも聞いたことがある。だし「うぐいす色」「うぐいすパン」にも名前が使われ、花札にもこうやて描かれていたりします。

ちなみにウグイス色ってどんな色ですか?って聞かれると、花札に描かれている鳥の色もそうですけど、

こんな色を思い浮かべる人が少なくないんだとか。私もそうでした。

でも実は下がウグイス色。何色とも言い難い微妙な色ですよね。ウグイスの写真と比べると、ま、わかる、かなっていう。

ウグイス 2025.4.21撮影
ウグイス。ウグイスの仲間には「~ムシクイ」って名前がつくものが多いです。ウグイスも主食は昆虫、普段は低い藪の中で虫を探しながら生活しています。

ウグイス 2025.4.21撮影
「ホーホケキョ」って、こんな藪の中で鳴いてることもあるんですよ。そりゃ見つからんて。
一方で、梅や桜の蜜が大好きな野鳥でメジロっていうのがおります。

メジロ 2025.4.17撮影
ウグイスがよく囀る季節に、桜や梅によく姿を現す鳥、しかもその声はあまり聞いたことがないのか囀りが全然印象に残らないのがメジロ。
ウグイスのビジュアルのイメージが、どうもメジロに引っ張られてるんじゃないかっていう説があるんですって。メジロの方が花札の絵っぽいでしょ?

ウグイス 2025.4.21撮影
改めてウグイスについて。
ウグイスは日本ならほぼどこでも見られる鳥で、「ホーホケキョ」が春だけなので渡り鳥と思っちゃいがちですが、年中日本にいます。「ホーホケキョ」って言わないだけ。

ウグイス 2025.4.21撮影
ウグイスは、他人の巣に卵を産む「托卵」をされる側の鳥で、相手はカッコウ属の一種、ホトトギス。

ウグイス 2025.4.22撮影
ホトトギスの托卵攻撃をかわしながら頑張って生きているウグイスですが、生息環境がガッツリ被る外来種、ソウシチョウにも押され気味で、無事生き残れるか心配されています。

ソウシチョウ 2025.5.2撮影
これがソウシチョウ。ウグイスと同じように藪が好きです。町内でも増えているそうです。
ということで、私自信、今年になって初めてウグイスをウグイスとして認識しました。ちなみに、ウグイスの英名がジャパニーズ・ナイチンゲールと誤解されているケースもあるようですが、正しくはジャパニーズ・ブッシュワーブラー。
イギリスにはナイチンゲールという美しい鳴声の鳥はいて、ウグイスも鳴き声が美しいからナイチンゲールと訳す慣例があったようです。
また、フローレンス・ナイチンゲールさんの名前はこのナイチンゲールという鳥からとったものだそうです。