
キクイタダキに次ぐ小さい鳥
ミソサザイ
スズメ目ミソサザイ科ミソサザイ属
山の寺キャンプ場で春の早朝に目覚まし時計のように囀るのがミソサザイです。囀りが長いしよく響く。スズメ目ミソサザイ科に属する留鳥で、渓流沿いの林や山地の森に生息しています。

2025.1.5撮影
経験的には小川から100m範囲内くらいでみかける感じ。
体長:約10cm(日本で見られる鳥の最小クラス)
体重:約8~13g
羽色:茶色が基調で、細かい模様が入っている
尾:短く、立ち上げることが多い
嘴:細くてやや下に曲がっている
脚:比較的長めで、岩場や倒木を素早く移動する

2025.2.25撮影
2月下旬から囀る声に気づきました。これは川からけっこう離れたところの、4mくらいの高さに止まったところ。今まであまりこういうところで見たことはなかったです。

2025.3.9撮影
3月上旬には、おそらく巣の材料になる苔を集めている様子を見ることができました。住んでいる場所もフォルムも高度パターンも、カワガラスに似ています。水辺で暮らすには尾羽を跳ね上げたほうがいいってことか。

習性:
単独またはつがいで行動することが多い
地面近くで昆虫やクモを捕食
非常に大きな声でさえずる
巣は球状で、苔や植物の繊維を使う
繁殖:
春~夏にかけて繁殖期(4月~7月頃)
オスは複数の巣を作り、メスに選ばせる
1回の産卵で4~7個の卵を産む
メスが抱卵し、孵化後も育雛を担当

2025.1.5撮影
高森町の動植物では176ページ。
秋から冬の間は段丘崖や山つけの地面付近にいますが、2月末になると山地の上部へ移動して定着するようです。3月上旬に苔を集めていたのは標高で900mくらいのところ。
「ミソサザイ」の名前の由来は諸説あって
・さえずりが「味噌をすりつぶす音」に似ているから
・小さく地味な姿を「味噌」に例えたから
・古語で「サザキ」が「小さい」を意味するから
はっきりしていないようです。
ミソサザイは「声の大きな鳥」として知られているので、詩や俳句にも登場します。
松尾芭蕉
世に匂へ梅花一枝のみそさざい
小林一茶
みそさざい ちっというても 日の暮るる
ミソサザイは、地味な見た目とは裏腹に、大きく美しい声でさえずるのが特徴です。渓流を散策する際には、ぜひその鳴き声に耳を澄ませてみてください。

2025.3.13撮影
まず小さいし、暗いところが好きだし。
暗いところを小さい鳥がヒュン!て飛ぶので見えないくらい。

2025.3.13撮影