高校生の参加者がいるってことに可能性を感じる『能面打ち教室』が開講~井上先生による初心者向け体験教室
能面打ち教室のはじまり!
1月13日(土)、能面師井上欣一さんによる能面面打ち教室の第1回目が開催されました。雪の中、会場となる瑠璃の里会館には受講生5人が集まりました。
写真一番左の方が井上先生。
今回、生徒さんたちが目指すのは「小面」と呼ばれる女面の一種。よく「こわい」とか「不気味」とか言われがちな能面ですが、これが案外写実的というか、人の顔としてはリアルにできているようで。
これが、木のブロックから能面を切り出していく段階ごとに先生が用意してくださったもので、一番右が完成形に近いもの。
これを瑠璃の里会館のスタッフさんが着用してみたところがこちら
え?なんか、めっちゃ普通に「いそうな人」じゃないすか?
しかもけっこう笑ってますよ。
光の当たり方によって表情が変わるのが能面の特徴だそうで、舞台の上でいろんな表情がでるように考え抜かれた造形なんだそうです。
あんがい体力仕事
まずは型紙を木に写すところから。材料となる樹齢200年以上のヒノキは、幅や厚みが厳密には一定でないので、正面や側面、裏面に能面の形を落としていく作業も一苦労です。
型紙を写し終わったら、こぎりをつかってお面の形を切り出していきます。
アサリのついていない、目の細かいのこぎり作業が結構な重労働。
高校生が受講しているってのがイイ
年齢不問のこの講座、かなり年齢層は広いのですが、終始なごやかな雰囲気で作業が進みます。こういう伝統の技を10代のひとたちに体験してもらえるというのが、何か将来への希望がありそうでいいです。
さてさて。月に2回の講習で半年かけて「小面」を作るこの教室、どうなるのか今後も楽しみです。
情報提供:瑠璃寺 瀧本住職さん