「百舌鳥」と書いて「モズ」季節によって若干色が違うけど「はやにえ」で有名な同じモズ

2024.6.15撮影

スズメ目モズ科モズ属 留鳥

百舌鳥(モズ)


ほかの鳥の鳴き真似が上手なので百舌鳥
見かけるとすれば畑の杭の上とか電線とか。せわしく動かないで尾羽だけゆっくり動いているようならモズかもしれません。留鳥なので1年中おりますが、色に季節変化がありまして、秋冬はオレンジ色っぽくて、今の季節はグレー寄り。撮った写真を見てみると確かに、イメージより灰色みが強い。

『高森町の動植物』168ページ
畑に植えられた柿やリンゴなどの木の下枝に止まり、下を見ながら尾羽を回すように動かしている姿をよく見かけます。地表に小さな動物を見つけると、素早く飛び降りて捕まえ、また枝に戻ります。スズメと同じくらいの体格なのに、カエルやバッタを襲うことができるのは、くちばしの先が下に曲がり鋭くなっているからです。秋から冬にかけて、捕まえた虫を枝の先などに刺しておく「はやにえ」はこの鳥の仕業です。巣を灌木の枝の中に作って、子育てを行います。
この鳥の中には、春先に高原へ上って繁殖を行い、秋には里に下りて生活する個体がいます。ところが、モズは一年中縄張り意識が強いので、山から下りてきた個体が里の個体の棲み場所に入ると、激しい争いが始まります。お互いが木のてっぺんで「チキチキチキ」と大声で鳴きあう光景は「モズの高鳴き」と呼ばれ秋の特徴的な行動です。雄はその時期になると、違う種類の鳥の鳴き声を真似ることがありますが、その理由はよく分かっていません。この鳥を漢字で「百舌鳥」と書くのはそのためです。

2024.6.16撮影

同じスズメ目の野鳥の中で、スズメやその他に比べて目が大きいです。
モズは他の小型の鳥や昆虫、小動物を捕食する肉食性の鳥です。これに対して、スズメやシジュウカラは主に種子や果実、昆虫を食べる雑食性。モズは獲物を見つけて捕らえるために鋭い視覚を必要とし、そのために大きな目が進化したと考えられます。スズメやシジュウカラは地面や植物の中から食べ物を探すため、それほど鋭い視覚は必要としません。

2024.6.15撮影

モズの早贄と農民の知恵

昔、農民たちは田畑を耕しながらモズの動向を注意深く観察していました。モズが秋から冬にかけて「早贄」として昆虫や小動物を木の枝や棘に刺して保存する行動は、季節の変わり目を示すものとしても知られていました。
ある年、ある村で特に寒い冬が予測されていました。農民たちはモズの早贄の数が例年よりも多いことに気づきました。この異常な行動から、農民たちは「モズが多くの食料を備蓄しているのは、非常に厳しい冬が来る前兆だ」と考え、早めに収穫を終え、冬の準備を徹底することにしました。
結果として、その年の冬は非常に厳しいものでしたが、農民たちはモズの行動を観察したおかげで十分な備えができ、村全体が困難を乗り越えることができました。このエピソードは、自然との調和と観察が人々の生活においてどれほど重要であるかを教えてくれるものです。

2024.7.14撮影

自然の木の枝より、畑の中に立っている杭とか電線とかの人工物にとまって鳴いているところを見つけることが多いです。

2024.7.15撮影

南天とモズ雌。チキチキチキって鳴くのが「ここにいますよ。」的で見つけやすい。

2024.9.12撮影

8月はあまり見かけなかったのですが、近ごろまた近所の畑に姿を見せるようになりました。7月に比べてオレンジが濃くなっているようです。冬越しするための縄張り確保が大事な季節。チキチキチキって縄張り主張する声がよく聞こえます。

2024.9.15撮影

このモズかわいい。幼鳥かなぁ。縄張り争っている表情じゃないっすよね。
もっと自然の木の枝に止まってほしいんだけど、縄張りの監視は電線が多いんすよね。

2024.9.20撮影

松川町にアカモズが出没しているという情報を役場の松島さんからいただいたけど、高森でも数撮ればアカモズに当たるんじゃないかな。いろんなところでモズ撮り続けてみようと思います。こうして撮らせてくれるのでありがたい存在ですしね。

2024.10.6撮影

モズを探して町内を回ってみましたが、ノーマルモズしかおらん。

AI生成画像

この写真はAIに「モズがリンゴの木の枝に止まっているところ」って生成してもらった画像です。ピント完璧だし背景ボケもきれいだし、そりゃ少し嘘くさいところありますけど、すごいっすよ。季節や時間、天候に関係なくいつでもこんな写真を作ってくれるんですから。

2024.9.25撮影

天竜川でノビタキ撮ってたらモズも登場。こんな低いところまで降りてきてくれることもあるんすね。

2024.10.6撮影

ちかごろモズの高鳴きが盛んです。

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