『環境家計簿』でCO2排出量がざっくりわかる~役場ホームページからエクセルでダウンロードできるよ
ゼロカーボンシティ宣言とか覚えてますか?
2年前の3月に議会と町長が宣言した例のあれですよ。
2050年(あと27年)までに高森町の二酸化炭素排出量を実質ゼロにするっていう宣言です。もちろん町長と町議のみなさんだけでは達成できるはずもなく、全町民で取り組もうよっていう話なです。環境水道課では毎年目標を作って、広報にも『ゼロカーボンたかもり』ってページ確保して、周知に一生懸命です。
⇧これ広報8月号のゼロカーボンたかもりのページ。
そして更に「CO2削減といっても、なかなか実感がねぇ・・・」という声にお応えして環境課が配布しているエクセルファイルがあります。題して『環境家計簿』光熱費の検針票にある数字や、給油したレシートの数字を入れるだけで、CO2の排出量をザァ~ックリ計算してくれるというもの。役場ホームページからダウンロードできます。
電気、ガス、灯油、ガソリン、上下水道の項目に対してそれぞれCO2排出係数っていうのを掛けるという処理をしています。これによると・・・
電気は1kwhで0.4kgのCO2を排出。
37型のテレビを1時間視聴すると0.15kwhの電気を消費します。排出されるCO2は60gとなるようです。
LPガスは1m3で6.5kgのCO2を排出。
カセットコンロに使うガス缶が1本で100リットル、0.1m3ですから、あの缶を1本使ったときに排出されるCO2は650g。だいたいテレビ11時間分。
灯油は1リットルで2.5kgのCO2を排出。
よく見る20リットルの灯油タンクを1つ空にすると5kgのCO2が排出されます。
ガソリンは1リットルで2.3㎏のCO2を排出。
燃費が10km/リットルのガソリン車で1㎞走ると230gのCO2を排出することになります。
上下水道は1m3の使用で12.2㎏のCO2を排出。
水洗便所は1回の水量が約4リットル、湯舟は約200リットル。湯舟に水を貯めて流すと2.4㎏のCO2を排出したことに。
カロリーとCO2排出の、あれ?
この二酸化炭素排出係数を鵜呑みにしてみると、エネルギーの種類別に、どれがCO2をどのくらい出すのかも分かっちゃいませんかね。
電力は1kwhををカロリーに直すと860kcal。ということは、例えば
1,000kcal分の電気使用でCO2は0.46㎏。
ガス1m3の熱量は24,000kcalだから
1,000kcal分のガス使用でCO2は0.27㎏。
灯油1リットルの熱量が8,767kcalだから
1,000kcal分の灯油使用でCO2は0.29㎏。
ガソリンは1リットルの熱量が7,970kcalだから
1,000kcal分のガソリン使用でCO2は0.29㎏。
なんか、同じ熱量あたりのCO2排出量、一番多いのが電気なんですけど。目の前では排ガスがないのでクリーンな印象ですが、発電されて送電される段階ですでにCO2が出ちゃってるっていうことでしょうか。
正確にCO2排出量の計算をするには、あまりにいろんな要素を考慮しなくちゃいけないので大変です。例えば電気自動車はバッテリーの製造時にむちゃくちゃCO2排出していたり、ですね。