電気料金の上昇が止まらない! 火力発電37%の日本の苦悩
- 2021/11/14
- 自然/環境
中部電力は今年12月の電気料金を、標準的な家庭で11月より127円値上げする見通しで、今年1月と比べると1097円の値上がりとなります。 世界経済の回復に伴い、原油や液化天然ガスの価格が高騰していることが要因で、電気料金の値上げは4カ月連続、長期化するとみられています。
過去最高に高かった2019年に並ぶ勢いで、世界的な構造による価格上昇のため、今回の電気料金上昇は過去最高を上回るという予想もあります。
原因は天然ガスの高騰です。これに対し、関西電力や九州電力は原発を再稼働させることで若干の値下げを実施してきました。東京電力の試算では原発を1基稼働させると年間500億円の収支が改善されるということになっていますが、天然ガスの高騰が上回りすぎて料金の値下げ効果は一時的とみられています。四国電力では原発を稼働させたにも関わらず値下げは実施できませんでした。
天然ガスの高騰は2030年までは続くといわれており、天然ガスによる発電が37%を占める日本は、再エネを推進したところで間に合わず、苦しい状態が続きます。個人レベルでは屋根にソーラーパネルを載せている家庭はこの値上げの影響を最小限に抑えられていると思います。