牛牧区の義士踊りが6年ぶりの奉納で踊り手が集まらずOBが復活参加してむしろ面白かった

大正4年から現在の形に

義士踊り


お練りは平成28年までは連続11回出場
江戸期に、飯田荒町に滞在中の旅役者によって「忠臣蔵」の舞台が伝えられたと言われています。当時の牛牧では明治時代まで歌舞伎が盛んに行われており「赤穂浪士 忠臣蔵」は好んで上演される人気演目でした。
大正天皇の御即位慶祝(大正4年:下記写真)を機に、現在の踊りの基となる四十七士の踊りが実現し牛牧義士踊りが出来たのです。それ以来、戦前4回の飯田お練り祭りに出演し、戦争での中断がありましたが、昭和31年春のお練り祭りに見事復活して以来、平成28年甲年の飯田お練り祭りまで連続11回(60年間)の奉納上演となります。
これまで、高森町内各行事や秋祭り等での上演は勿論のこと、信州博(1993年)や東京高輪泉岳寺で2回・赤穂大石神社三百年祭での奉納上演でも絶賛を浴び、平成18年高森町の登録文化財として指定され、全国にもその名を誇っています。

今回は33人

秋季祭典6年ぶりの奉納


平成30年を最後にコロナで中止になっていた
9月22日(日)牛牧神社の秋季祭典が行われ、義士踊りが奉納されました。
コロナ前までの秋季祭典では四十七士が揃いましたが、今回はなかなか踊り手が集まらず、OBも含めて33名での奉納となりました。OBが参加したことで、幅広い年齢の構成になって、組織にリアリティが出ました。中には「体が覚えている」ということで稽古には参加せず、ぶっつけ本番のOBも。

これは炭部屋に追い詰めた吉良を切るシーン

敵をとった後は、掟に従って腹を切ります。

義士踊り唄
頃は元禄十四年 月こそ変われど同じ日の
空も師走の十四日 卍巴と降る雪を
天の与えと勇みたち 大石良雄を始めとし
人数はいろは四十七 山形筋の火事羽織
しころの頭巾に身を固め 山と川との合言葉
吉良の屋敷の裏表 何なく破る鉄の門
ひびく山鹿の陣太鼓 轟くよび声関の声
女子供に目もくれず 刃向う敵を切りはらい
くまなく探す炭部屋で 敵師直の首をあげ
主の神墓に手向けて 形を改め手をつかえ
過ぎし弥生の御うらみ 今こそ晴らし奉る
やがて臣等も御供と 掟のもとに腹を切る
美名は高輪泉岳寺 香の煙や松の露
実に末代 義士の誉

平成28年お練り祭り『義士踊り』

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