\初心者歓迎!/井上能面師が面打ち教室を開催~1月から7月までの半年をかけて伝統技術を体験
ご縁のある瑠璃寺が主催
2024年1月から大島山の瑠璃寺で能面の面打ち教室が始まります。大鹿村在住の能面師、井上欣一さんを講師に迎え、7月までの半年間のコースとなります。
春に奉納される陵王の舞で使われている「陵王」のお面、オリジナルは保存用で、舞で装着されているのは井上さんの手によるものです。そんなご縁もあって、今回の面打ち教室は瑠璃寺が主催となっています。
伝統を継承したいという想い
面打ちができる「能面師」の方は年々少なくなっており、大鹿という比較的近いところに井上さんがいらっしゃるのはけっこう奇跡的なんです。
高森町をはじめ、飯田下伊那地区には各地に屋台獅子がおって、王様や猿や鬼のお面も多いのですが、井上さんを最後に、お面の補修ができる人がいなくなり、県外の能面師に発注しなくちゃいけなくなるそうです。
そうした状況を憂う井上さんが、一人でも面打ちに興味をもってもらえないかと、面打ちの面白さとご自身の技術を伝えるために企画したのが今回の教室です。
半年で小面を彩色まで仕上げる
今回の教室では、月2回のペースで約半年をかけ「小面」を作ります。「小面」と書いて(こおもて)は、あどけなさを残した、かれんな若い女の面で、 女面の代表的なものです。
地域の伝統文化を守る未来の能面師は誕生するのでしょうか。楽しみですね~。