3か月で100人超!そんな需要があったのか!6月オープンのゲストハウス『ウエダイラハウス』に宿泊客が続々~上平でなにかとてつもないことが始まっている

町内ゲストハウスに需要あり

6月にオープンした山吹上平地区のゲストハウス『ウエダイラハウス』が順調な滑り出しです。オープン3か月で既に100人超の宿泊客がウエダイラハウスを利用しています。高森町民としては、ごく見慣れた、そこらにある、ただの中古住宅なのになぜ・・・。

本当にあった登山客需要

南アルプス、中央アルプスには私の想像をはるかに超える人数の登山者が訪れているんですね。ウエダイラハウスを切り盛りするユキミさんによると、駒ケ岳に登るために関西方面からやってくる方は、そのほとんどが駒ケ根市を中心に前泊する宿を探すのですが、既に駒ケ根市周辺はキャパオーバーで、宿の確保が難しいんだそうです。そんなとき、駒ケ根のちょっと手前、高森町でリーズナブルに宿泊できる場所があるというのは登山者にしてみれば願ったりかなったりなんですって。

噂はありましたよ。登山客が大勢いて、宿を探しているんだって。でも実際にはそんな人に会ったことがなかったので、にわかに信じられなかったんですよ。

これは、ウエダイラハウスで宿泊した方が駒ケ岳に登った様子をユキミさんに送ってくれた写真だそうです。なんでも日本百名山を制覇された方だそうですよ。すごいですね。

登山に向けて早朝に宿を出る方に、ユキミさんがおにぎりを握っておいてくれることもあるそうです。こういう心配りが、オープン間もないのに口コミで宿泊客が途絶えない理由かもしれないし、そりゃ登頂成功の写真送ってくれますよね。

そうそう、登山している間、ワンちゃんを預かってほしいという要望もあったそうですが、お客さんが山から降りてウエダイラハウスに戻ると、ワンちゃんのそばに蚊取り線香が焚いてあったことにいたく感激されたってケースもあったようでう。やっぱ気配り。接客マニュアルじゃないのよ。

「宿が目的ではない」旅がある

ウエダイラハウスに宿泊する方のお話を聞いてみると、”宿”が目的ではないんですよね。登山とかサイクリングとか観光とか、高森町を訪れるには宿以外の目的があり、たまたま宿泊地が高森町というだけ。通過点の宿に、三つ星のコース料理や、お城のような建物は必要ないんです。

「ストレスなく泊まれればいい。」そこにウエダイラハウスがバチンとハマったとうわけです。

おばぁちゃんちに来たみたい

ウエダイラハウスのユキミさんは、いっつも楽しそう。掃除をしているときも、草をむしっているときでも、いつも楽しそうなんです。そして宿泊客の皆さんを家族のように迎える。お客さんたちは「おばぁちゃん家に遊びにきたみたい。」という感想を口にします。豪邸でも古民家でもない中古住宅と、無条件に笑顔で受け入れてくれるユキミさん。なんか懐かしい「田舎のおばぁちゃんち」っていうところにもまた需要があるのかもしれません。ちなみにユキミさんはぜんぜんおばぁちゃんではありません。

連れてってくれることもあるの

お客さんが少ないとき?ヒマなとき?ユキミさんの気が向けば、町内の観光スポットを案内してくれることもあるようです。ま、観光スポットったって不動滝とか御大とか瑠璃寺とか、町民にとっては日常の風景なところですが。

瑠璃寺の鐘を楽しんでいるお客さん達。お寺の鐘ってね、なかなか。

不動滝も、連れてってもらえないと、なかなかね。わかるでしょ?
お弁当を持って不動滝でのピクニックコースは外国の方にも大ウケだそうですよ。わかる。

ウエダイラハウスにもお風呂はあるけど、御大の館でアルプスの景色見ながらひとっ風呂浴びて。

〆は牛牧神社詣り。渋い、渋すぎるよ~。

こちらのお客様は月夜平の南アルプスパノラマビュー。

「おばぁちゃんち」でゆっくりした時間を過ごしたいお客さん達にはこのくらいのコースがちょうどいいのよ。らしいよ。知らんけど。

お昼は地元民一推しの「こまつ家」にご案内。間違いないよね~
いちだ家、一献、信濃江、お魚亭、ナンハウス、龍巳、亀じぃ、柿丸君、歌志軒、じゃげな、町民が好んで行くところをね。

星野リゾートか!

ガイドブックに載らないけど地元民に愛されているスポットに同行してくれるとか、おにぎり用意してくれるとか、かの星野リゾートがシステムとして取り組んでいる内容じゃないですか。マニュアルを超えたフレンドリーで心地よい接客を素でやってしまっているユキミさんのセンスに驚きます。え、知っててやってるのかな。

自転車もおつかいて。

貸し出し用の自転車が用意されていて、これで中川村まで行ってきたそうですよ。

「東京に戻りたくない」!?お客さん

仕事で駒ケ根に用事があってウエダイラハウスに宿泊した世田谷在住のお客さんは「東京に帰りたくない。」と宿泊を延長しました。世田谷に戻れば地下室付きの豪邸があるその人が「ココは、何もないっていうのが価値なんすよ。」って、長屋の庇の下で日向ぼっこしながらつぶやいていました。
へぇ~・・・💦

旅の目的になる日は遠くない

今はまだ、いろんな旅の通過点でしかないウエダイラハウスですが、ゲストハウス好きな旅人の皆さんの口コミによって、ウエダイラハウスが旅の目的になってしまう日も遠くない予感がします。
「リアルおばぁちゃんち」「なつかしい昭和の家」「何もないのがいい」、もう何が売りになるのか想像もつきませんが。

ユキミさんは大阪府出身で、現在は山吹と大阪の二拠点生活をしています。はじめて建物(現在のウエダイラハウス)を見たときに「これはイケる!」と感じて宿泊業の準備を進めてきました。ちなみになんと『高森ボンズ』です。町外の視点で高森町を発信してくれている、まさに高森ボンズですね。いやそれ以上。

たかもり通信としては今後も注目していきたい方です。

https://takamorilove.net/2023/07/15/minpaku/
https://takamorilove.net/2023/06/21/uedaira-2/
https://takamorilove.net/2023/07/15/norarikurari-3/

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