吉報!OMデジタルソリューションズが長野県岡谷市に次世代レンズ製造拠点を開設~長野発の光学技術を世界に発信
- 2025/11/9
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- MFT, OM-1, OMデジタルソリューションズ, オリンパス, マイクロフォーサーズ, 岡谷市, 長野, 高森町

マイクロフォーサーズの旗手
OMDSが岡谷に拠点
カメラメーカーのOMデジタルソリューションズ(OMDS)が、岡谷市に光学レンズの製造拠点「OM光学プレシジョン 岡谷事業場」を開設しました。OMDSは、オリンパスの映像事業を引き継いで2021年に誕生した会社で、マイクロフォーサーズ規格のミラーレスカメラ「OM SYSTEM」を中心に、自社でカメラやレンズを設計・開発しています。
そもそもオリンパスと言えば、かつて市田の工業団地にも工場があった、高森町には縁のある企業。そしてそのオリンパスの前身は高千穂光学工業所と言って、戦時中に東京から岡谷へ疎開してきて、岡谷で光学製品の生産をしていた企業なんです。オリンパスの映像事業を引き継いだOMDSですが、長野県内の事業場は引き継いでおらず、一旦長野県とは縁が遠くなった感じでした。でも今回、岡谷市に新たな拠点を開設したということで、また縁が近くなった気がします。
新拠点では、少量多品種のレンズ製造や新技術の検証が行われる予定で、OMDSとしては国内初の本格的なレンズ生産拠点になります。OMDSのカメラは「小型・高性能・堅牢」がコンセプト、自然の中で活動する人達に大変重宝されています。私が野鳥やサッカーの試合を撮っているのもOMDSのカメラなんです。自然豊かな長野県に縁のあるカメラメーカーが自然環境に強いって、なんかしっくりくる。

牛牧区の通信員の方が愛用しているカメラもOMDS製でした。獅子舞の動画を撮影するのに、雨の中でも三脚に据えっぱなし。本体もレンズも防滴性能に優れているので、帰ってから丁寧に手入れすれば大丈夫。それにしても、ここまで放って置くにはなかなか勇気が要ります。
センサーのサイズが小さい規格
マイクロフォーサーズって
OMDSが作っているデジタルカメラの規格はマイクロフォーサーズと呼ばれています。
デジタルカメラの機能を表す指標の一つにセンサーサイズがありまして。昔の一般的な35mmフィルムと同じ面積のセンサーがフルフレーム、APSフィルムと同じ面積のセンサーがAPS-Cと呼ばれてます。センサー面積が広い方が画素数を増やし易いし、光をたくさん受け止められるので、様々な撮影条件下で綺麗な写真を撮るのに有利になります。
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今でこそフルサイズ機もコンパクトになってきましたが、少し前までのフルサイズ機は大きくて重いものが一般的でした。そんな少し前の時代、2008年にオリンパスとパナソニックが共同で開発・発表したのがマイクロフォーサーズという規格です。センサーがAPS-Cよりも小さく、フルサイズセンサーと比べると、面積は26%しかありません。撮影には不利と思われがちな規格ですが、この規格のメッセージとしては「コンパクトカメラと一眼カメラの架け橋」「一眼レフをもっと小型に」「ポケットに入るデジイチ」「自由度の高い撮影スタイル」といったものがあって、デジタル一眼レフカメラの性能を維持しつつ、携帯性という価値で新しい市場を創出しようという狙いがありました。
実際、マイクロフォーサーズは、カメラ本体も小さくできるし、レンズも小さくできるんです。

だから、例えば望遠レンズを含めて、こんな手乗りサイズのカメラで、野鳥も撮れます。野鳥撮影と言えば、バズーカみたいなお化けレンズってイメージないですか?

これは町内で撮ったカワセミ。このときのカワセミとの距離は約15m。

マイクロフォーサーズは画素数が少ないのでトリミング耐性がないとかよく言われますが、トリミングするとこんな感じ。私は野鳥観察の記録として撮っているだけなのでこれで十分満足しています。これをSNSで他人と比べちゃうと「羽毛が解像していない」とか「ノイズっぽい」とか感じてしまいますが、私の生活上では、どこでも気軽に持ち運べて、シャッターチャンスに出会えてナンボっていう価値観の方が勝ちます。

サッカーの試合だって、コートの外からこのくらいの写真が撮れます。手のひらサイズのカメラで、ですよ。そんで巨大レンズと違って、ズームの寄ったり引いたりが超簡単。
カワセミの写真もサッカーの写真も、十分な手振れ補正機能もあるので三脚も使っていません。細かい話をすると、カワセミが曇りの日にあんなふうに撮れるのは「動かない」からだし、動きの速いサッカーの写真がこうして撮れるのは「晴れてる」っていう要素が効いてるからだとは思います。

これはまた別の中古レンズを買って星空を撮ったもの。星空もマイクロフォーサーズでは苦手なジャンルと言われます。そりゃフルサイズ機には到底かないませんが、天の川もこのくらいには撮れて、自分ではけっこう楽しいです。
まだカメラを買って1年半程度ですが、SNSで他人の写真と比べたりしなければ撮れる写真に不満はありません。というか、毎日どこへでも持ち歩いて、日々のシャッターチャンスを逃さないっていう体験の方に価値があるなって感じています。
そんなお気に入りのカメラのメーカーが岡谷に製造拠点を作りましたということで、個人的な喜びの記事を書いてしまいました。
余 談 1
生成AIの進歩がめざましくて。綺麗な写真を手に入れたいなら、カメラ買うより生成AIのプロンプト勉強したほうが手っ取り早いかも。だけど、”撮る”という体験は自分だけのオリジナル。”撮る”体験に求める要素は人それぞれだけど、マイクロフォーサーズっていう提案は間違いなく、その要素の一つを提供してくれます。
余 談 2
スマホカメラの進歩がめざましくて。何も気にせず綺麗な写真を手に入れたいなら、カメラ買うよりスマホで撮影した方が手っ取り早いかも。スマホカメラのセンサーサイズは、マイクロフォーサーズと比べても更に小さいのですが、画素数はマイクロフォーサーズを上回るものもありますし、AIによって自動で画像を仕上げてくれるので、何で今さらカメラ専用機を持ち歩くのかって気もします。
私の場合は町内で観察できる野鳥の写真を撮りたくてカメラを買いました。

それまでは、アダプターでスマホに単眼鏡を取り付けて野鳥を撮っていました。

これがスマホ+単眼鏡で撮った写真。倍率だけなら望遠レンズ付きのカメラとそれほど変わらないものが実現できました。ただし、野鳥撮影って倍率だけでは語れない要素が多くて、撮れた回数より失敗した回数の方が多かったです。






























