オオバンやカイツブリに次いでやってきたのはホシハジロ

ホシハジロ
カモ目カモ科ハジロ属ホシハジロ
ヨーロッパからアジアまでの広い地域で繁殖し、冬になるとアフリカ大陸、中近東、インド、中国など南方に移動します。日本には越冬のために冬にやってきます。北海道から九州の湖沼やダムなど静かな水辺で観察されます。

2024.11.21撮影
羽の白色部分と東部の赤褐色の対比が夜空の星と似ている?ところから「ホシハジロ」という名がつけられたそうです。面白い模様で観察もしやすいのでバードウォッチャーには人気のあるカモ類です。
潜水して餌をとる「潜水ガモ」の一種で、水中植物や藻類、種子などを食べます。時には昆虫や小型の水生動物も捕食します。写真はオスで、まだメスは見当たりません。
他にも冬鳥が続々飛来
ホシハジロだけじゃありません。ここ数日で高森町での飛来を確認したのはカイツブリとオオバン。

2024.11.19撮影
カイツブリ目カイツブリ科カイツブリ属カイツブリ
ホシマジロよりちょい早で飛来を確認したカイツブリ。思っていたより小さくて、遠くでみつけたカイツブリはもしかしたらもっと早く飛来していたのにコガモと見間違えていたかもしれません。潜水が得意で、感覚的には30秒くらいは潜っている気がします。何回か潜って、たまに小魚を咥えて浮いてきます。見に行くタイミングによっては、浮いている時間より潜っている時間が長くて見つけにくいこともありました。
滋賀県の県鳥。

2024.11.19撮影
ツル目クイナ科オオバン属オオバン
カイツブリと同じ日に飛来を確認したオオバン。カモ類じゃなくクイナの仲間。

2025.2.10撮影 諏訪湖
水かきの形がカモ類とは違うせいか、泳ぐときには頭を前後に揺らして進みます。水面から首を伸ばして岸の葉っぱを食べたり、一瞬、ん~4秒くらい潜って湖底の水草を食べたりしているようです。
そして10月前半に飛来してきたコガモにはある変化が。

2024.10.8撮影
飛来した当初はオスもメスも似た模様だったのですが

2024.11.21撮影
オスの模様が「エクリプス」と呼ばれる今までの地味な色から、メスを獲得するための繁殖羽に代わり始めていました。
「高森町の動植物」によると、冬に高森町にやってくる野鳥はまだ他にもいるようなので、しばらくは観察を続けてみようと思います。
自然豊かなはずの南信州高森町ですが、冬鳥が安心して滞在できる湖沼がなく、むしろ都会の親水公園なんかに種類も数もたくさんいたりします。また都会の野鳥は人に慣れているので近くまで寄れますが、高森の野鳥はも~人に敏感。相当気配を殺さないと望遠鏡での観察もままなりません。