上段道路でフジバカマの管理を続けて10年~アサギマダラを呼ぶ「高砂の会」
9月頃にアサギマダラがやってくる
シニア大学35期生の会
紅葉やフジバカマを植えて管理を続ける
上段道路(ハーモニックロード)沿い、高森ドームの下の辺で、「高砂の会」の皆さんがフジバカマ周辺の草刈りを行いました。
「高砂の会」は県のシニア大学35期生が卒業後に結成した会です。上段道路沿いに20本の紅葉を植え、10年前にはその根元にフジバカマという植物を植えて管理を続けています。
フジバカマ
キク科ヒヨドリバナ族
フジバカマはキク科ヒヨドリバナ属の多年生植物、秋の七草の1つです。
高砂の会がフジバカマを植えるのには目的があって、それは「アサギマダラ」を呼ぶこと。
アサギマダラはチョウ目タテハチョウ科マダラチョウ亜科に分類される蝶です。夏から秋にかけてフジバカマ、ヒヨドリバナ、アザミなどのキク科の植物によく集まって蜜を吸います。
高砂の会の活動は「高森町の動植物」にも記載があります。2019年の調査では、ここでアサギマダラをはじめ、キタキチョウ、モンキチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、ウラナミシジミ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、テングチョウ、クモガタヒョウモン、ツマグロヒョウモン、キタテハ、アカタテハ、ヒメアカタテハ、クロヒカゲの15種を確認することができたそうです。
野生のフジバカマは9月末には枯れてしまうのですが、ここで植えられたフジバカマは園芸種で花期が長く、10月になっても花が咲いていることも、多くの蝶を集める理由になっているようです。
知らないと刈っちゃいそう
フジバカマは意識しないと他の草に混じって刈られてしまいそうです。いろんな会の方が、いろんな目的で、いろんな場所でいろんな活動をしているので、草刈り一つにしても慎重に情報収集しないと危ないです。