\お祭り大好き/【高森人図鑑】26人目に登場の佐々木大地さんは瑠璃寺”陵王の舞”復活の立役者なの
『日本の祭り』で密着されてた人
今年5月にSBCで放送されたダイドー『日本の祭り』2023で、大嶋山瑠璃寺春季祭典を背負って立つ若者の一人として密着取材を受けていた佐々木大地さんが『高森人図鑑』26人目として登場です。

お祭りで1年が始まる。「祭りと共に生きる」根っからの祭り人
春は五穀豊穣を願う祭りの季節
佐々木さんは、南アルプスを望む畑でネギやキュウリを育てる専業農家です。そして、そうした四季を感じる生活をしながら、五穀豊穣を願う春季祭典を心待ちにする、根っからの「祭り人」でもあります。
小さな頃からお祭りに参加し、暇があれば獅子舞のビデオを繰り返し見る、そんな大地少年が、今では圧倒的な獅子舞キャリアで先輩からも頼られる若手のエースになりました。

今年は花形の「寝かし」を担当
佐々木さんはお祭りの稽古期間中は専ら技術指導、お祭り当日は着付けや世話役という師匠的な立ち位置をこなします。そしていざ獅子舞が始まると、今度は頭の振り手として幌の中に加わります。
一般に、寝ている獅子が起きて暴れる「起こし」というパートが派手で見どころと思いがちですが、通は起きている獅子が眠りにはいる「寝かし」こそが見どころだといいます。今年、佐々木さんはこの花形の「寝かし」を担当しました。
「陵王の舞」を自らの手で復活
瑠璃寺に古くから伝わる「陵王」のお面、かつてはそのお面を使った舞も奉納されていましたが、いつしか途絶え、誰もその舞を知らないという時期が長く続きました。そんなネタ、「お祭りと共に生きる!」佐々木さんが見逃すはずがありません。陵王の舞が伝わるという静岡県の森町にまで視察に出向き、はたまたいろんな資料をむさぼり、ついには優雅な陵王の舞を完成させるに至ったのです。地域もその背中を後押し、雅な衣装を用意して晴れて「陵王の舞」は復活を遂げました。
あるものの継承だけでもエラいのに、途絶えていたものを復活させるってすごくないですか?

「祭り人」だけど「パリピ」ではない
大地さんは、お祭り大好き人間だけど「パリピ」ではなく、普段は朴訥とした人柄の好青年です。好きな漫画はスラムダンクとらんま1/2、そんな大地さんのロングインタビューが掲載されている高森人図鑑は
青山さん、滝本住職、ゴメスさん、大地さんと大島山区の方が続きましたが、次はどなたのところへ行くんでしょうか。