壬生町長と議会が3月に宣言したカーボンゼロシティ宣言、2050年までに高森町から排出される二酸化炭素を、町内の森林が吸収できる範囲に抑えようという計画ですが、この計画の達成に暗雲が立ち込めています。
中国がカーボンゼロに向けて石炭火力発電を抑制したあおりでソーラーパネルの原料であるポリシリコンが生産できなくなり、パネル価格が高騰しています。また、多発する暴風水害によるパネルの破損、銅電線の盗難被害により保険料も高騰しており、固定価格買取制度で決められた単価で電力を売っても採算が合わなくなってきているそうです。つまり、太陽光発電が不採算になるため、今後パネルを増設する事業者が減るだろうということです。
あくまでも事業用の話ではありますが、これは個人レベルで屋根にパネルを載せようとする場合でも、施主の負担が大きくなりそうな流れです。
高森町のゼロカーボンシティは再エネを3倍に増やすことで達成される計画なので、太陽光発電が増えないと計画の達成が難しくなります。先日はバイオマス発電がやばいということをお伝えしましたが、ゼロカーボンに向けて、道のりは険しそうです。