今年はお祭り広場が面白かった~若いスケーターたちのスゴ技に人だかり~市田灯籠流し2024に南信州スケボー文化の萌芽をみた
スケートボードパークの可能性を感じた1日
キッズ達のスゴ技に大人が声援
市田灯籠流し2024はお祭り広場が大盛況
8月18日に大盛況を博した「市田灯籠流し」。商店街のタテ道がネヤネヤになるのは例年の話ですが、今年はヨコ道「お祭り広場」がパワーアップしていました。
高森町商工会が大幅に出店数を増やし、高森町外からもキッチンカーを招へい。和太鼓の演奏やダンスの演出も盛り上がりに一役買っていました。
そのお祭り広場のしょっくちで、タテ道とお祭り広場をつなぐ人だかりを作っていたのは、今回、全くの新しい試みとなった特設スケートボードパーク。パリ五輪のスケボーで、日本人選手が活躍したことも手伝ってか、スケボーへの注目度は予想以上でした。
ちょっとした大会の体だったスケパー
滑る楽しさと 観る楽しさ
トリックの成功を見守るドキドキ感で見過ごせない
まもちろん、ただ特設ランプを「置きました。自由にお使いて。」としただけではこの賑わいは作り出せなかったと思います。初心者向けスクール、プロスケーターによるデモンストレーション、子どもたちのコンテスト、そして臨場感を創り出すDJブース。丁寧に作りこまれたコーナーだったからこそ、スケボーに興味のない通りすがりの人達でも、足を止めて見入ってしまったのだと思います。
それらを差し引いても、スケボー自体のもつ魅力として”観る”楽しさがあるのは発見でした。短い間隔で次々と繰り出されるトリックに、成功を祈る気持ちと、次のトリックへの期待感が、純粋に楽しいんです。
この地域では大勢の観衆の中でスケボーの技を披露できる機会はないと思うので、コンテストに出場した子どもたちも、普段の練習の成果をお披露目できる嬉しい体験だったんじゃないでしょうか。
また今回、松尾さんが校長を務めるスケボースクール『Pretty Solid Scate School』の生徒さん達と交流できた経験は南信州の子どもたちにとって、忘れられない経験になったはずです。
アグリ交流センターにこの夏に設置されたスケパーは期間限定でしたが、飯田市には、三日市場に常設のスケートボードパークがあって、飯伊スケートボード協会がスクールや大会を企画しています。また吾妻町には屋内型の会員制スケートボードパークがコソ練の場となっているようです。
オリンピックの正式種目として認められるほどの競技人口の多さ、コツコツ練習が日本人に向いていると言われる特性、今後、スケボーが南信州でどんな根付き方をするのか、日本代表になるようなスケーターが登場するのか、妄想が止まりません。