バイオマス発電所が続々停止! 燃料代高騰だけじゃない 世界的に逆風が
- 2021/11/16
- 自然/環境
- ゼロカーボン, ゼロカーボンシティ宣言
高森町が今年の3月にゼロカーボンシティ宣言をしましたが、達成手段として再エネ(再生可能エネルギー)を3倍に増やすというのがありました。その再エネの1つとしてこれまで世界的に認められていたバイオマス発電に暗雲が立ち込めています。
海外からパーム油を輸入して燃料としていた国内の発電所が、パーム油の価格高騰で固定買取価格制度(FIT制度)の下でも採算がとれなくなり、続々と稼働を停止しています。春から秋にかけて燃料の価格が150%も上昇しているようです。木質バイオマスを燃料とする発電所もウッドショックの影響から燃料価格は上がっているようです。
欧米ではそもそもバイオマス発電はカーボンニュートラルではないという見方が強くなってきており、日本国内でも懐疑的な見方が強くなってきています。また今回続々と稼働を停止していることから、岸田政権が掲げる「電力の安定供給」の中で優遇されない発電方法になってくるかもしれません。
湯が洞に導入したバイオマスボイラーもカーボンニュートラルなエネルギーとしてカウントされなくなったりしたらゼロカーボンシティの達成はハードルがあがってしまいます。