いちばん小さくて、いちばんよく見るキツツキがコゲラ~他の小鳥たちの群れに紛れてることも

日本最小のキツツキ
コゲラ
キツツキ目キツツキ科アカゲラ属コゲラ
キツツキの仲間でよく見かけるのが(いや見かけると言っても、知ってて相当意識しないと見かけないですけど)コゲラ。春には木の幹をつつくドラミングの音を聞くことができますが、秋はひたすら餌探しをしている印象です。

2024.10.6撮影
「高森町の動植物」では172ページ
キツツキのなかまでは一番小さく、平地から山地まで広い範囲に棲んでいますが、明るい広葉樹林が好きなようです。山の林だけでなく、庭木や果樹にも訪れることの多い鳥です。ときどき「ギー・ギー」と声を出し、木の幹や枝を上へ下へと移動しながらくちばしでつつき、中にいる虫を探します。
春になると、自分で幹に穴を開けて巣を作って子育てをします。秋から冬にかけては、シジュウカラやエナガなどの群れに混じって過ごしますが、その時はたいてい2羽で行動しながら群れの一番最後をついていきます。その時は幹の虫だけでなく熟した柿の実をつつくこともあります。

2024.10.25撮影
幹にあいた小さい穴に細い舌を入れて虫を探している様子。
コゲラの舌は細長く、粘着質のある表面を持っています。この粘着質な舌を使って、掘った穴の中から虫を絡め取ります。舌は細かい動きが可能なので、木の割れ目や穴の奥まで伸ばして虫を捕らえるのに適しています。舌の先には小さなトゲ状の突起があり、これが虫をしっかりと引っかけるのに役立っています。

2024.10.27撮影
こんな小さな羽虫でも腹の足しになるんでしょうか。コゲラは、木の皮の下や幹の中に潜むアブラムシやクモ、カミキリムシの幼虫など、小型の昆虫を主に食べます。

2024.10.3撮影

2024.10.28撮影
木を下から上へ登るように、木に張り付いたように移動します。枝がどんだけ反っていてもお構いなし。高いところまで到達すると、また隣の幹の低いところに飛び降りて、登るのを繰り返しているようです。