ヤマガラは至近距離まで近づいてくる率No.1~江戸時代にはヤマガラ芸なるものが流行していたほどの学習能力の高さ

2024.9.23撮影

学習能力が高い人気者だった

ヤマガラ


スズメ目スズメ亜目シジュウカラ科ヤマガラ属ヤマガラ
身近にいる代表的な野鳥。警戒心が薄いというか、人懐っこいというか、行動力があるというのか、カラ類の中では比較的人間にも近くまで寄り付く種類です。
地域によっては人の手から直接餌を持っていくところもあるそうです。なので、餌台にひまわりの種をのせておくと、真っ先にやってくるのがこの鳥です。続いてシジュウカラ、しばらくしてカワラヒワ。
平安時代から人に飼われることもあって、江戸時代には芸を仕込んだヤマガラが人気だったそうです。

2024.9.23撮影

ヤマガラ芸


ヤマガラは非常に賢く、比較的容易に芸を覚えることができました。以下は、よく見られたヤマガラの芸の例です。
おみくじ引き:
ヤマガラが小さな箱からおみくじを引き出す芸が特に有名でした。この芸は「おみくじヤマガラ」として祭りや縁日の見世物として人気を集めました。
お金を運ぶ:
ヤマガラが小さな箱や皿に入れたお金を運ぶ、または人々が渡したお金を手から受け取るという芸も行われていました。
回転木馬の操作: ヤマガラが木製の回転木馬を動かすために、小さな棒をくちばしで押して操作するという巧妙な芸も披露されていました。

ヤマガラ芸の歴史
ヤマガラ芸は、特に江戸時代に庶民の娯楽として流行しました。この時期には、さまざまな場所で訓練されたヤマガラを連れた芸人が見世物として活動していました。また、ヤマガラはその頭の良さや人馴れのしやすさから、訓練に適しているとされました。
これらの芸は、鳥獣保護法制定によって1990年頃には完全に姿を消しました。でも、その独特な文化や歴史は今も語り継がれており、ヤマガラの賢さと人との関わりを物語るものとして興味深い遺産となっています。
現在では、ヤマガラを自然のまま観察し、その可愛らしい姿を楽しむことが主流となっていますが、このような文化的背景があったことはとても面白いですね。

2024.9.23撮影

高森町の動植物170ページ
白黒をした鳥が多いこのなかまの中で、唯一茶褐色をしています。また、他のカラ類は高森町の山地の頂上まで棲んでいるのに対し、どちらかというと標高の低い林を好み、標高が1,000m以上になると数は少なくなります。段丘崖の樹林、人家の庭木、集落の小さな林など私たちの周辺でよく見る鳥です。木の枝先から地面まで広い場所を移動しながら、虫や木の実などを食べます。秋には、冬の食料となる小さいドングリやイチイの実を、朽ちた木の割れ目に何度も運び、皮の裏側や割れ目に隠す行動(貯食行動)が見られます。春には樹洞や人工物の穴などに苔類を運び込んで巣を作り子育てを行います。

2024.9.23撮影

2024.10.5撮影

2025.1.3撮影

2025.1.8撮影

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