「トンビ」と「ノスリ」身近でそっくりな猛禽類だけど見分け方は案外簡単~猛禽類って思ったより種類多かった
2024.12.3撮影
一番なじみのある猛禽類
鳶(トビ)
タカ目タカ科トビ属トビ 留鳥
猛禽類云々じゃなく「とんび」の呼び名で、ほぼ誰でも見たことがあると思われる鳥の一種、トビ。円を描いて飛ぶのは、上昇気流に乗って高度をあげるため。ハンググライダーも同じことやりますよね。
タカの仲間ですが、生きた動物の狩りはあまりやらず、死骸を探して食べるってあたりが、猛禽類の中で人気が今一つな理由っすかね。「トンビがタカを生む」とかの慣用句にも残念な方として登場しています。足というか爪が小さいので狩りには向いてないんですって。
町内でみかけるトビは、なんかいつも毛がボッサボサだなって思います。いつか男前のビシッとしたトビ撮りたいです。よく見かける率No.1
2024.8.16撮影
トビと思われがちだけど別の種類
鵟(ノスリ)
タカ目タカ科ノスリ属ノスリ 漂鳥
本当はけっこう身近におるのに「どうせトビ」と思われて注目されないのが「ノスリ」。鳴声がトビみたいに「ぴーひょろろろろ」っていうビブラートっぽいところがありません。「ぴーや!」「ぴーや!」かな。トビより少し小さいけど、小さめのトビにも見えるくらい。お腹がトビより白っぽいので、見慣れれば識別は簡単ですが、興味ないとね、「たぶんトビ」で終わっちゃうなー。
たぶんこの個体だと思うんですけど、野ネズミをさらって飛び去るのを見たことあります。狩りの腕を磨いて丈夫に育ってほしいです。私の環境では、よく見かける率No.2
飛んでいる姿での見分け方
茶に白がトビ、白に茶がノスリ
あホントだ。分かってみればけっこう違う
「トビとかノスリとか見分けがつきません。」て役場の松島さんに相談したら「トビとノスリなんか簡単じゃ~ん。茶色に白い点がトビ、逆に白に茶色の点があればノスリ。」って即答。
2024.6.19撮影
↑↑茶色の翼に白い模様があるから、これはトビ。
2024.8.15撮影
↑↑白い翼に茶色の模様があるからこれはノスリ。
ホントだ!けっこう違う。ちょうど白黒反転したような模様。
あと、他の猛禽類と比べてもトビの尾羽はちょっきり直線的なので見分けがつくそうです。
まだまだおる猛禽類
猛禽類まとめ
一瞬みかけただけの猛禽類も
「高森町の動植物」(184ページ)によると、町内では8種類の猛禽類が確認されたそうです。私が浅い観察歴でみかけたのはトビ、ノスリの他に4種類。サシバ、チョウゲンボウ、ミサゴ、オオタカ。
サシバ 2024.8.1撮影
サシバ 2024.8.1撮影
ピンボケというより遠~い。力いっぱい拡大してやっとこの感じ。またいつかお行き会いできる日をお待ちしております。
チョウゲンボウ 2024.10.7撮影
電柱の頭にとまったところ撮れました。私は視力が弱いので、望遠鏡かカメラ向けないと何の鳥だかわからないんですよ。チョウゲンボウっぽいシルエットは何度か見かけていたのですが、こうやってまともに撮れたのは初めて。
チョウゲンボウ 2024.12.29撮影
ミサゴ 2024.8.16撮影
サギかなと思ってカメラ向けたらミサゴでした。天竜川を上流から下流へ向かってまっすぐ飛んでいくところ。大きい! 次はぜひ狩りをしているところを撮らせてください。今回もしれーっと頭上を通過されて、危うく気づかないところでした。次は最初にひと声下さると助かります。
松島さん曰く「飛んでった方向からすると、渡りの早めのやつじゃないかな。」
オオタカ 2024.9.27撮影
天竜川でダイサギを捕食していたオオタカ。
オオタカ 2024.12.12撮影
ハイタカ 2024.12.27撮影
ハトと同じくらいの大きさに見えるハイタカ。藪から飛び出して、飛んでいる小鳥を仕留める動きの速さには驚きました。
ノスリ 2024.7.31撮影
ノスリ 2024.8.15撮影
それにしても猛禽類て、電柱に止まりがち。
なんかね、カブトムシ採るのに山じゃなくて夜の街灯にいくような、猛禽類探すなら木じゃなくて電柱のてっぺん。