「君たちはどう生きるか?」1970年頃は天竜川水系では珍しい鳥だった大自然のアオサギは警戒心強くて近づけないけど大きいから撮りやすい

2024.10.8撮影
ペリカン目サギ科サギ亜科アオサギ属 留鳥
アオサギ(蒼鷺)
養殖業者からは嫌われている
よく見かけるけど、じっくり見ようとすると案外逃げられるアオサギ。ジブリ映画「君たちはどう生きるのか」ではちょっと重要な役でしたね。
「高森町の動植物」158ページ 川の上をゆったりと飛ぶ姿を見て、鶴と間違えてしまうことがよくある大きな鳥ですが、天竜川水系で初めて確認した1970(昭和45)年頃は珍しい鳥でした。
ところが、その後生息数を加速度的に増やし、今ではよく目に付く鳥になりました。初めの頃は主に天竜川の浅瀬で見ましたが、今では小河川をはじめ、水田や池だけでなく山奥の堰堤やダム湖など水があるところならどこでも見ることができます。以前、南大島川の上流(弓矢沢)の沢から飛び出してきて、びっくりしたことがありました。
岸辺の浅瀬に立ったり水の中を歩いたりして、魚やカエルなどを長い口ばしで捕まえて食べます。そのため、池で魚を飼っている人たちから嫌われている鳥でもあります。いくつかのつがいが集まって、神社や山麓の背の高い木の枝に巣を作り繁殖を行いますが、高森ではそのような繁殖地はまだ確認していません。
夕方、上空を「グワー、グワー」と鋭い声で鳴きながら飛ぶ姿に少し君の悪さを感じた人もいるのではないでしょうか。

2024.7.16撮影

2024.7.15撮影
鶴や白鳥と違って、長い首を折りたたんだ飛行姿勢。

2024.7.16撮影
ペリカン目・・・、確かに。
観光地でみかけるアオサギは、人馴れしているので案外近くまで寄れるんですが、天然のアオサギは人間に対する警戒感がビンビン。「え~、この距離で!?」ってくらい遠くても逃げられます。そこで望遠レンズの出番。いや~、望遠レンズって、肉眼で見えているものをただ大きくするだけなんですけど、それだけでこんなに面白いもんですかね。

2024.7.23撮影

2024.7.24撮影
天竜川の中州で休んでいるところをよく見かけます。

2024.8.15撮影
白鷺類に比べると、ゆったり休んでることが多いように見えます。

2024.8.1撮影
田んぼの小動物を捕食しているところ。

2024.10.8撮影

2024.10.11撮影
この日は朝ここで撮って、夕方行ったらまだ同じ場所にいましたよ。いくらアオサギが動かないとは言え、あんまりだと思いました。翌早朝は姿が見えませんでしたが、午前中には姿を現し、また半日くらい滞在していました。ここを気に入ってほしいので、あまり刺激しないようそそくさとその場を後にしました。