9年目を迎えて『焼來肉ロックフェス』が3,000人超のお祭りに~むしろ田舎フェスが最高という現象を作った感さえある

焼來肉ロックフェス2023が終わって

過去最高の来場者数を記録した焼來肉ロックフェス2023が終わりました。超特大規模の盆踊りみたいなもんです。

会場を元に戻すまでがフェスです。お客さん達が家路についた頃、会場では撤収作業が始まっていました。

それは飯田文化会館から始まった

これは2016年、文化会館で行われた第2回目の映像

第1回目は飯田文化会館での開催でした。それから野底山森林公園に会場を移し、台風やらコロナやらでの中止を経て2ステージ2日開催に規模を拡大。決して順風満帆ではなく、入場者数が目標に達したことは一度もなかったそうです。そんな中で迎えた9年目、3ステージ2日間開催という過去最大規模の計画。来場者数は前回の1,800人を大きく上回る3,000人超と過去最高ではありますが、果たして実行委員会が設定した目標はクリアできたのでしょうか。

前回の経験だけでは対応できない

「必ず前回を上回る」ヤキフェスは、毎回拡大を続けるが故に、関係者一同「去年やれたから大丈夫」が通用しないイベントでもあります。始まってみると「去年と同じならやれる」という淡い期待はあっさりと裏切られ、開場2時間後には「こんなん聞いてねぇ!」「前回よりエラいぞ!」という空気が漂い始めます。

素人の”全力”がつくる無二の空気

音響とか照明とかステージとか、最低限のところはプロですよ。でもそれ以外は全員が素人。ボランティアも素人なら、それをまとめるセクション長も素人。ダイブを受け止める係もプロの警備員ではなく、ただの屈強な地元の人達(笑)。「出演者や来場者の皆さんに焼來肉ロックフェスを楽しんでもらいたい」という想いを実現するための彼らの武器は一つ「全力でやる!」だけ。
スタッフ全員の、その愚直な姿勢がヤキフェス全体に、一種独特な味わいをつくり出します。

田舎フェスこそ最高じゃね?

翌日の7月24日、InstagramやX(ツイッター)にはヤキフェスに関する投稿が続々とあがります。
「お気に入りのフェス」
「人に教えたくない、大切にしたフェス」
「あたたかいフェス」
「のんびり楽しめるフェス」
「出演者が近いフェス」
「子どもを連れてきたいフェス」

小さな地方都市では、フェスの商業的成功がなかなか難しく、ボランティアを募りながら開催を継続するヤキフェスの存在は、けっこう奇跡的だと思います。そこでつくり出される、他では決して生まれない独特な「田舎フェス」の味わいが、ヤキフェスを、数あるロックフェスの中でも唯一無二の存在に押し上げているのを感じます。

来年もボランティアやりたい!

ボランティアというにはあまりに過酷なヤキフェスですが、ボランティアスタッフのアンケートには、想像以上に大変だったけど来年もまた参加したいという声が多かったそうです。出演者や来場者のみなさんが心からフェスを楽しんでもらっているということを肌で感じてしまったんですね。

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