温暖化の影響は柿の色にも出始めている 甘いのに赤くない柿
- 2021/10/14
- 自然/環境
平成に入ってから柿の着色が例年に劣ることが見られるようになっているそうです。柿の色は緑から橙に変化しますが、もともとの緑色はクロロフィル、橙に変化するのはカロテノイドが増えているからです。気温が25℃以上になるとカロテノイドは分解、代謝されます。20℃ではカロテノイドが分解されないので橙に着色していくのです。
ということで、甘味はあるのですが着色が悪いケースが見られるようになってきたというのも温暖化の影響の一端と考えられています。柿の他にもブドウやリンゴが気温の上昇によってアントシアニンが合成されにくくなると着色が悪くなります。
着色不良の他にも発芽不良、日焼けなど、これまで長野県内では起きなかった生育不良が見られるようになってきました。
高森町では2019年に法政大学と事業協力協定を結び、気候変動適応計画を策定しています。
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